がんと就労実態調査ーがん患者向け調査その 2

東京都が取り組んでいる。「がん患者と就労」そして、「がん患者と就労等に関する実態調査」の結果をもとに、僕なりに考えてみたい。
<東京都福祉保健局 医療政策部 医療政策課 がん対策係から引用>

がん患者とその家族向け調査

基本属性 
回答者(全830人 男性434人   女性396人) 
がん、罹患時の年齢「50代」36.7% 「60代」24.7%
 

治療と仕事の両立のため活用した制度

時差出勤制度 51.2%
所定労働時間を短縮する制度 43.0%
時間単位の休暇制度 62.0%
失効年次有給休暇の積立制度 61.3%
フレックスタイム制度 在宅勤務制度 51.9%
試し(慣らし)出勤制度等 42.3%
治療目的の休暇・休業制度 46.9%
その他 66.7%

制度がある会社の利用割合。だから小さい会社はこのような制度の充実は低いと思われるので、休みを取るということも難しくなりそうです。
 

がん患者による収入への影響

個人収入 減った56.8% | 変わらない・増 40.4%
世帯収入 減った45.0% | 変わらない・増 42%

就業上の配慮と収入、この2つの関係が影響すると感じます。
 

国の補償制度の利用割合

<傷病手当金制度の利用状況>
利用した 利用条件非該当につき 31.5%
利用せず 知っていたが利用せず 13.6%
 
これは、大きな会社であれば、数か月の入院であれば、給与が支給される制度が整っていると思うので関係がない。それ以下の規模の会社のケースであろう。
 
<高額療養費制度の利用状況>
利用した 利用条件非該当につき 79.4%
利用せず 知っていたが利用せず 6.6%

高額医療制度。利用しない人がいるのがびっくりです。
 

がんと仕事の両立の課題

治療と仕事を両立する上で困難であったこと。
・治療費が高い、必要な治療費の見通 しが立 たない 34.5%
・働き方を変えたり休職することで収 入が減 少する 29.7%
・体調や治療の状況に応じた柔軟な勤務がで きない  24.9%
・体調や症状・障害に応じた仕事内容 の調整 ができない 24.9%
・治療・経過観察・通院目的の休暇・ 休業が 取りづ らい 23.9%

上位2つは両立する上での困難という回答の意味が不明ですね。お金の問題であれば、頑張って両立すべきだと思いますが。
 

80.5%の人が「仕事を続けたい!」

50代、60代を中心とした、調査。まだまだ働ける人たちですから、当然の結果です。
 

結果に関して、僕のコメント

ココで、僕が考えるポイントは「がん治療と仕事を両立させるため活用した制度」です。制度の導入は、会社の規模と資金面によって、影響します。また、制度導入を促すことは必要であると思いますが、果たして、その制度を利用できる雰囲気が会社に浸透しているかが、大きなポイントになります。
社員も「そんな制度があるんだ」みたいな、認識不足もありますし、忙しくなると、周りの目は離れ、居心地の悪い雰囲気になる場合もありえます。
制度の充実は大前提だと思いますが、会社として、がんと仕事の両立を考えるのであれば、罹患した社員とどう接するか等のメンタル面も、浸透させることが大切だと僕は考えています。
 
 

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