がんと就労実態調査ーがん患者の家族向け調査

東京都が取り組んでいる。「がん患者と就労」そして、「がん患者と就労等に関する実態調査」の結果をもとに、僕なりに考えてみたい。
<東京都福祉保健局 医療政策部 医療政策課 がん対策係から引用>
 

がん患者の家族向け調査

基本属性 
回答者(全640人 配偶者501人 親64人 その他75人) 
 

家族のがん罹患時による就労状況の変化

変化が あった 38.9%
変化がな かった 56.7%
無回答 4.4%
 
就労状況の変化の状況

  • サポート等のために勤務時間を短縮した 38.6%
  • サポート等のために有給休暇を取得した 36.1%
  • サポート等のために勤務時間をずらした 28.9%
  • サポート等のために仕事を辞めた 11.4%

奥さんが仕事を持っているようであれば、影響があるように思えますが、半分以上が変化がなかったという回答。
この回答には、がんは、事前準備ができるということにあるかもしれませんね。
頭や心臓疾患は、突然の出来事が多いですが、がんは診断されてから、スグに入院、手術というケースが少ないことで、事前準備ができる。こんなことが影響しているのかもしれません。
回答結果に有給という回答があるが、おそらく長期の有給という意味であると思われます。手術立会いや準備などによる連続3日位の有給は変化の内には入らないと考えられます。
  

がんに罹患した家族の就労継続についての意向

・どちらか という と、仕事 をして欲 しい 52. 2%
・どちらか という と、仕事 をして欲 しくない 26.4%

仕事をして欲しい理由として、下記の順番となり「仕事が生きがい」が一番多かった。

  1. 働くことががんに罹患したご家族の生きがいであるため
  2. 家庭の生計を維持するため
  3. がんの治療代を賄うため
  4. がんに罹患したご家族の職場から
  5. 続ける事を求められているため

仕事をしてほしくない理由としては、下記となった。

  1. 治療に専念して欲しいため
  2. 仕事を引退する年齢に近い(なった)ため
  3. がんに罹患したご家族が体力的に つらいと訴えているため
  4. がんに罹患したご家族が職場で ストレスを感じているため
  5. 家族が望んでいるため

仕事をしてほしくない理由の中に「仕事を引退する年齢に近い(なった)ため」というのがある。前の調査で、会社を退職したという回答があったが、ここに該当する人が多いのではないかと思う。
 

「家族」に対して必要な支援・制度

  • 患者への支援方法についての助言・ 情報提供
  • 患者の治療に関して相談できる場の提供
  • 家族の看護のために利用できる休暇 制度
  • 患者や家族の就労に関する問題につ いて
  • 相談できる場の提供
  • がん患者の家族同士の交流の場の提供

この回答から、情報提供がほしいということがよくわかる。
しかし、世の中には、がんの情報がこんなに溢れているにも関わらず「なのに情報?」という見方もできる。
僕が思うに、いろんな情報が溢れていることで、逆にひとつ、ひとつの信憑性が薄くなり、より的確な情報を求め、提供や相談の場を欲しているのかもしれませんね。
 

結果に関して、僕のコメント

罹患した人の家族が、仕事をしてほしい理由として、本音は経済的な理由が、同じか、それ以上であると考えられる。しかし、「仕事が生きがい」という回答は、とても納得できる。
これはがんに限らないが、自分が働けない状況となり、長期に休むと「働く」という事の意味が、お金だけないでないことを、あらためて気づかされる。
僕のこのサイトのテーマである「働きざかりのがん|仕事が活力」まさにこれが当てはまるのではないだろうか。
 
 

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